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建築研究所、建築物へのeVTOL飛行影響を調査
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風・音・振動データ取得、バーティポート整備に活用
今年4月に開催予定の大阪・関西万博を皮切りに、徐々に社会実装が進むことが見込まれる空飛ぶクルマこと、eVTOL。当初は沿岸部などを皮切りに運航されるものとみられるが、いずれは本丸とされる、大都市圏のビル屋上など、都市空間環境へ組み込まれていくことだろう。eVTOLが建築物近辺を飛行すれば、建築物には一体どのような影響があるのか―――。建築研究所は、建築分野からの目線で、この新しいモビリティの影響を探ろうとしている。
建築研究所は2月18日、茨城県のつくばヘリポートにおいて、都市・建築における空飛ぶクルマの活用に向けた実験を実施した。この実験は共同研究機関として産業技術総合研究所、日本品質保証機構らが参画しているほか、実証実験の支援業務をAirXが受注。さらに、つくばヘリポートを運営するつくば航空も協力した体制で行われた。
建築研究所材料研究グループの宮内博之上席研究員はこの実験について、「空飛ぶクルマが建築物近辺を飛行した場合の風、音、振動などの影響を調査する」ことを明かした。