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2025.02.19

WING

米・仏訓練で航空機の艦上運用学ぶ機会

 齋藤海幕長、交流の一環で2ヵ国空母で研修

 

 齋藤聡海上幕僚長は2月18日の会見で、米海軍およびフランス海軍とともに行った共同訓練「パシフィック・ステラー」によって米・仏の各空母で戦闘機の艦上運用について学ぶ機会があったと説明した。同訓練には海上自衛隊から今後F-35Bの運用が始まる護衛艦「かが」が参加しており、米・仏両空母で各種研修が行われたという。そのため「今回のような研修の機会は大変意義深いもの」だったと述べ、訓練全体を通じて米・仏両国との連携強化を図ることができたことを高く評価した。
 齋藤海幕長は、この訓練を通じて「米海軍との相互運用性の向上、フランス海軍との連携の強化を図ることができた」という。艦上での戦闘機運用については、同訓練にF-35Bが参加していなかったものの、連携強化のために海自の指揮官である第4護衛隊群司令官の夏井隆海将補が米・仏各空母へ招待され、航空機の運用をはじめとした各種研修の機会があったと説明した。その上で海自として、今回の訓練に限らずともほかの共同訓練などで、必要な知見の収集に努めながら各種検討や部隊運用に反映させているという。引き続き「同盟国・同志国との訓練などを通じて、F-35Bの艦上運用の知見習得に努め、いずも型護衛艦での運用能力獲得に向けて整備を着実に実施していく」と述べた。

 

※写真1=日仏共同訓練「パシフィック・ステラー」では両空母打撃群と共同で訓練を行った(提供:海上自衛隊)

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