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2019.01.24

ウイングトラベル

17年の訪日クルーズ旅客、3.3%減244.6万人に

寄港数は過去最高更新も中国発の旅客減が響く

 国土交通省が発表した2017年の訪日クルーズ旅客数(速報値)は前年比3.3%減の244万6000人となった。訪日クルーズ旅客は2013年以降右肩上がりで上昇してきたが、18年は前年割れする結果となった。訪日クルーズ旅客数の増加をけん引してきた中国発の旅客数が前年比7.0%減と大きく減少したことが響いた。一方で日本国内の港湾へのクルーズ船寄港回数については、5.9%増の2928回となり、過去最高を更新した。
 国交省によると中国発のクルーズの減少は、中国のクルーズマーケット急拡大に伴い、各社が敗戦を急増させ競争が過熱した結果、マーケットが軟化し調整局面に入ったことが大きく影響したと分析している。
 一方で、日本発着クルーズを使用して入国した訪日クルーズ旅客は前年比43.1%増の7万3000人、台湾発の訪日クルーズ旅客も12.7%増の31万人とプラスとなった。その他、世界一周クルーズなどで入国したクルーズ旅客も43.3%増の4万3000人と増加した。

 

※2013年以降の訪日クルーズ旅客数の推移(国土交通省資料より)