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2025.02.21

ウイングトラベル

★日本国内在住者のパスポート保有率は17.2%に

 コロナ禍以降の減少基調から下げ止まり 

 

 外務省は2月20日、2024年年末時点での「旅券統計」をまとめた。それによると2024年1~12月の日本国内における一般旅券発行数は前年比8.8%増の370万111冊となった。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年との比較では15.3%減となっているものの、前年に引き続き増加する格好となった。また、国内在住日本人の有効旅券数は前年比0.6%増となる2077万3843冊となった。これにより日本人人口に占めるパスポート保有率の割合は前年比0.2ポイント増の17.2%となり、新型コロナウイルス感染拡大以降減少が続いていた保有率がわずかながらであるものの、増加に転じた格好だ。

 

 有効旅券数は前年比0.6%増の2077万3843冊
 24年の発行数は370万111冊、コロナ禍前の85%水準

 

 総務省統計局が発表している人口推計によると、確定値として発表している2024年9月1日現在の日本人人口は1億2037万2000人となった。日本人人口は前年に比べて89万8000人減少したが、人口に占めるパスポート保有率は17.2%と上向く結果となった。
 本紙の過去記事から振り返ると、コロナ前の2019年の保有率は23.7%となっていたが、2020年以降は保有率が低下。2023年は17.0%となっていた。
 国内在住日本人の有効旅券数については、22年が2091万1543冊、23年が2064万5745冊と減少していたが、24年は2077万3843冊と0.6%の増加となり、コロナ禍で減り続けていた状況から改善する結果となった。
 24年の国内一般旅券発行数は370万111冊となり、23年の340万1533冊から8.8%の増加となった。コロナ禍前の2019年の発行数は436万5290冊となっており、19年の約85%水準まで回復する格好となった。

 

※写真=日本国内在住者のパスポート保有率が増加に転じた