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ANA、整備士等がトヨタ「TOTONE」活用開始
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安全安心向上や職場環境改善に寄与
全日本空輸(ANA)は2月20日、ANAグループの整備士と技術スタッフが、トヨタ自動車社製の「TOTONE」の活用を開始することを発表した。
航空機の安全を支える整備士や技術スタッフの業務は、常に高い集中力を必要とされる。整備士や技術スタッフが作り上げる安全、そして従業員自身の安全に対して、これまでは規程/基準の準備や教育訓練、チェックリストの活用といった業務そのものに着目した取り組みが中心だった。
そうしたなか今後は人間の生理的側面に組織的にも着目し、「パワーナップ」(積極的睡眠)を導入することで、航空機の安全の更なる向上につなげていくことのほか、整備士や技術スタッフが安心して働くことができる環境を構築していくことを目指す方針だ。
なお、ANAはトヨタ自動車から「TOTONE」の研究開発施設として指定された。これにより「パワーナップ」効果に関する検証していく方針で、使用状況のデータ提供や使用者からの改善要望等のフィードバック、試作段階の製品の試験的運用を行うとしている。
※画像=トヨタ自動車の「TOTONE」を導入した(提供:ANA)