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空自、昨年11月の民家への車両衝突事故調査結果公表
疾病による一時的な意識消失が原因
航空幕僚監部は1月24日、2018(平成30)年11月7日に発生した航空自衛隊三沢基地所属の第6高射群の車両が民家に衝突した事故について、調査結果を公表した。
この事故は、訓練終了後基地に帰隊途中の第6高射群の無線中継装置を搭載した車両が民家に衝突したというもの。被害としては、民間側に民家1棟と畑及び道路等損傷が発生し、自衛隊側には当該車両の操縦手および助手が重傷を負ったほか、無線中継装置と電源車が損傷している。
調査結果によれば、事故原因は操縦手に一時的な意識消失があり、操縦不能状態に陥ったというもの。操縦手が入院中の検査の結果、突発的な意識消失を招く疾病の診断を受けたとのこと。なお操縦手の既往歴には、事故に結びつくようなものは確認できなかったとしている。
事故の経過としては次の通りだ。帰隊途中、事故手前の緩い右カーブにさしかかる際に、車速に変化がなかったことから、助手が違和感を感じ操縦手に声をかけたが反応がなかった。このため助手席からハンドルに手を伸ばそうとしたが、手が届かず民家への衝突を回避できなかったという。
自覚症状のない疾病について教育と調査を実施