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川崎重工業、航空機の規格を学習したマルチモーダルAI開発
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来年度から研究本格化、航空機産業の生き残りかけた研究開発に
川崎重工業航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント(専務執行役員)が本紙の取材に応じて、民間航空機構造の製造において、航空機の規格(スペック)を学習した人工知能(AI)を活用し、傷や皺(しわ)などの不具合を画像判定によって判定、不具合に対してどのような修理が必要かを提案可能とする、マルチモーダルAI判定技術による航空機検査自動化技術を実装していく計画にあることを明らかにした。
下川プレジデントはこうした技術について、欧米機体OEMが模索・検討している次世代単通路機の開発・製造への適用を目指すとしたほか、「こうした技術は、何も次世代機でなくても良い。既存のスペックをAIに機械学習させて、既存のプログラムに展開し、製品を検査することができる」とし、「今年度から研究を本格的にスタートするが、おそらく1年ほどで、ほぼ形になるだろう」と話すなど、生産ラインにそう遠くないタイミングで実装していく考えを明かした。
※写真=川崎重工業の航空宇宙システムカンパニーの下川広佳プレジデント(専務執行役員)
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