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2019.01.25

WING

ボーイング、米空軍にKC46A納入で式典

航空自衛隊も6機のKC-46A導入を計画中

 ボーイングは1月24日(米国カンザス州現地時間)、カンザス州ウィチタにあるマッコーネル空軍基地において、空中給油機KC-46A「ペガサス」を米空軍に引き渡すセレモニーを催した。「ペガサス」の母機は767型機。米空軍では経年劣化したKC-135の後継として米空軍が導入を進め、ボーイングは米軍向けに179機を生産する計画で、昨年9月までに52機分までの受注を完了した。機体は去る1月10日に米空軍はを引き渡し済み。ちなみに、日本でも2017年に航空自衛隊が空中給油・輸送機としてKC-46Aを発注しており、昨年12月にも2機目の契約を締結済み。これとは別に12月に策定した中期防衛力整備計画にも、あらたに4機のKC-46Aを取得することを盛り込んでおり、これまでに計6機のKC-46Aを調達する方針を固めているところ。
 KC-46Aは前述したように、民間機の767型機をベースに開発した機体だ。米空軍の次世代空中給油機としての役割を担う。民間機として世界70社以上、1060機を超える機体が運用されており、高い定時性を誇るなど、抜群の信頼性を誇る。そのため軍民双方に配置済みの後方支援システムや部品補給、整備、修理などをグローバルで共有することができるほか、ボーイングでは日米同盟に基づき、シームレスな運用を可能にするとみている。
 同機は全長50.44メートル、全幅47.57メートル、全高16.10メートル。プラット&ホイットニーのPW4062エンジンを搭載し、フライ・バイ・ワイヤー型のデジタル給油ブームなどを搭載する。
 その乗員は2名~15名で、最高速度はマッハ数0.86、最大離陸重量は18万8241キログラムで、搭載燃料量は9万6265キログラムを誇る。

 

航空自衛隊も導入するKC-46A
767タンカーと共に活躍へ

 

※写真=ボーイングはKC-46Aを米空軍に納入でセレモニーを開催(提供:ボーイング)

※写真=セレモニーではKC-46Aの鍵が米空軍のメアリアン・ミラー将軍に渡された(提供:ボーイング)

※写真=セレモニーで手渡された鍵(提供:ボーイング)

Boeing Flight Test & Evaluation – Boeing Field – KC-46, VH004, EMD2, PDL, Pilot Director Lights test, boom deployed

※写真=米空軍のKC-46A。米空軍はKC-135の後継機として導入を進める(提供:ボーイング)

※動画(音声に注意)=KC-46Aの空中給油の様子(提供:ボーイング)