記事検索はこちらで→
2025.02.28

ウイングトラベル

★エミレーツ、世界初「自閉症認定航空会社」めざす

 スタッフ3万人以上が訓練、年内に新サービス導入

 

 エミレーツ航空は、自閉症や感覚過敏な利用客に対応するための取り組みを開始し、世界初の「自閉症認定航空会社(Autism Certified Airline」をめざすと発表した。この認定は、3万人以上のエミレーツ航空の客室乗務員と地上スタッフが初期トレーニングを完了次第、国際認定・継続教育基準委員会(IBCCES)により正式に授与される予定で、年内に自閉症スペクトラム症とその家族向けの新たな基準とサービスの導入を計画する。
 この取り組みは、海外旅行が多くの自閉症の人々にとって困難な経験となっていることを受けたもの。AutismTravel.comの調査によると、78%の家族が旅行や新しい場所への訪問をためらっており、94%が訪問先に自閉症に関する専門トレーニングを受けたスタッフがいれば、もっと旅行したいと回答しているという背景がある。
 エミレーツ航空は、すべての人々に旅行をより包括的でアクセスしやすいものにするという使命を掲げ、ドバイを世界で最もアクセスしやすい目的地にする一助となることをめざすとしている。

 

※写真=世界初の「自閉症認定航空会社」へ年内に新サービス開始