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2025.02.28

ウイングトラベル

★IATA、国際・国内線利用率、1月過去最高を記録

 旅客需要が加速的に成長、日本市場が本格回復

 国際航空運送協会(IATA)が発表した1月の航空旅客需要データによると、世界の航空業界は力強い回復を示している。全体の有償旅客キロ(RPK)は前年同月比10.0%増加し、過去7カ月間で最も高い伸び率となり、二桁成長を示した。季節調整後の旅客数は前月比0.6%の増加となった。また、座席供給量を示す有効座席キロ(ASK)も前年同月比7.1%、季節調整後で前月比1.2%の増加となった。
 座席利用率(PLF)は82.1%に達し、1月としては過去最高を記録。前年比では2.2ポイント上昇した。国内線・国際線ともに過去最高の座席利用率を記録し、それぞれ1.2ポイント、2.7ポイント上昇している。地域別ではラテンアメリカのみが前年を下回り、座席供給の増加が需要の伸びを上回る結果となった。
 アジア太平洋地域の旅客需要が全体をけん引し、産業全体の純増加分の56.6%を占めた。この地域の航空会社は国内線・国際線の両方で高い需要を記録している。他の地域も安定した成長を続け、全体の伸びへの貢献度はほぼ変わらなかった。
 国内線の旅客数は前年同月比6.1%増加した。特にアジア太平洋地域の国内市場が高い伸びを示し、インドの国内線RPKは一部の航空会社がエンジントラブルに直面しているにもかかわらず、前年同月比17.1%増加した。また、中国の国内線RPKは10.0%増加し、旧正月の旅行シーズン開始に伴い、今年は過去最高の旅客数が予想されている。

 

※写真=IATAは1月の航空旅客市場が力強く回復と指摘。日本の航空需要の本格回復にも言及