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2019.01.25

WING

JAL、総額80億円のベンチャーキャピタルファンド設立

輸送・旅行などの国内外スタートアップに投資・協業

 日本航空(JAL)は国内外スタートアップ企業に対して投資を行うコーポレート・ベンチャーキャピタルファンド「Japan Airlines Innovation Fund」を設立することを決めた。出資総額は約80億円(7000万ドル)。輸送や旅行、生活に係る国内外のスタートアップ企業に投資するほか、協業を支援する。
 ファンドの運用期間は10年間を計画しており、その運営はシリコンバレーなどで有力なベンチャーキャピタルとして実績を持つトランスリンクキャピタル(米カリフォルニア州)が担う。同社はIT関連のスタートアップ企業を投資対象とし、スタートアップ企業と日本を含むアジアの大手事業会社との業務提携支援に力を入れて活動。フィンテック、通信、ヘルスケア、VR、IoT、AI、ドローンなどの幅広い分野に対する投資と事業開発を一体化した独自の投資手法により、スタートアップ企業の発掘や成長支援で高い実績を上げている。
 JALとしては、設立するファンドを通じて、最先端技術やビジネスモデルを有する国内外スタートアップ企業との連携・共創をこれまで以上に能動的かつ、スピード感をもって推進していくことが狙いだ。
 JALはファンドを通じて、世界中の利用者に快適な移動空間とパーソナルでタイムリーなサービスを提供するフルサービスキャリア事業を磨き上げていくことのほか、これまで培ってきたノウハウ、アセットを起点に、「世界中のヒト・モノ・コトの距離を縮め、豊かな社会を実現する」ことを目指し、事業領域を拡げていきたいとしている。

 

※写真=JALはコーポレート・ベンチャーキャピタルファンドを設立して輸送や旅行などに係るスタートアップを支援。新たなビジネスの創造を模索していく