ウイングトラベル
★サウジアラビア政観、旅行促進へ棗椰子会開催

近現代のイスラムと西欧のせめぎあいも魅力
サウジアラビア政府観光局は3月4日、サウジアラビアへの旅行需要促進を議論する棗椰子(なつめやし)会を今年初めて都内で開催した。今回は、1月中旬に実施した旅行会社を対象とするサウジアラビア研修旅行について、実際に参加した旅行会社社員からの報告を聞くとともに、サウジアラビアへの旅行商品造成に向けて議論した。
サウジアラビアへの研修旅行は、ジェッダ~メディナ~アルウラ~リヤドの行程で実施。急速に近代化が進むサウジアラビアの現状と魅力について参加者からの説明を受けた。参加者からは「行くたびに自分自身のアップデートが必要なほど、様々な開発や新しいプロダクトが登場している」との声が聞かれ、こうした変化は「非常に良い方向への変化」と評価した。
サウジアラビア訪問者、各国でコロナ前から倍増
日本だけ低迷、観光インフラ改善で潜在性高い
サウジアラビア政府観光局の資料によると、2019年と2024年を比較した場合、同国へのインバウンド観光は中国から91%増、フランスから102%増、イタリアから122%増と、多くの国で倍増を記録している。一方で、日本からの渡航者数は19年比でマイナス63%と大幅に減少しており、日本からのアウトバウンドが低迷しているとはいえ、今後の改善が課題となっている。
研修旅行参加者からは「日本からサウジアラビアへの直行便がなく、入国方法も十分に知られていない」「車がないと移動に制約がある」などの課題が挙げられた。しかし、実際に訪問してみると「意外と個人旅行に向いている」「治安が良く、街が清潔で、見どころが多い」「海外に慣れていない人でも安心して観光できる環境」との評価も多く、観光・交通インフラの改善により潜在的な可能性が非常に高いことを印象付けた。
※写真=今年第1回の棗椰子会開催