ウイングトラベル
★エア・カナダ、ビジネスクラスで新機内食

本格懐石提供で「日本クオリティ」訴求
エア・カナダ(ACA)は、ビジネスクラス向け機内食にミシュラン星付きシェフである橋本昌樹氏が監修した日本食メニューの提供を開始。3月6日に旅行会社やメディア関係者を招き都内ホテルで新メニュー披露会を開催した。同社は、日本人旅客需要の回復に向けた動きあわせて、カナダから日本を始めアジアへの旅行需要が増加基調にある中で、本格的な日本料理を機内で提供することで「日本クオリティの高さ」を旅客に訴求していきたい考えだ。
ワンランク上の空の旅実現へサービスにこだわり
カナダドルの為替落ち着いた今が旅行の好機
エア・カナダはここ数年で機内サービスの拡充に力を入れているところだ。カナダから来日し、試食会に出席した同社のマーク・ナソー マーケティング・デジタル担当執行役員副社長兼アエロプラン社長は、「エア・カナダは、シグネチャークラスにおいて、ワンランク上の空の旅を提供することに力を入れている。これまでも、ラウンジ、座席、アップグレード料理、全体のデザイン、Wi-Fiサービスなど様々な機内サービスにこだわってきたが、中でも機内食へのこだわりはクオリティ向上に欠かせない体験である」と強調した。
その上で「これまでカナダ人の有名店シェフの他にフランス人やインド人のシェフが監修するメニューは提供してきたが、日本料理については今回が初めてのコラボレーションとなる。橋本シェフの芸術的な料理の数々に非常に期待しているとともに、この料理こそ真の日本クオリティだということを伝えていきたい」と述べた。
さらにナソー副社長は「円安傾向は続いているが、カナダドルが少し落ち着いてきている」点を引き合いに出し、充実した機内サービスを体感しながら「今こそ自然や歴史、文化の魅力あふれるカナダを訪れて欲しい」と訴えた。
ワイス貴代アジア・太平洋地区統括支社長からは今回の新機内食導入への経緯について紹介した。
ワイス支社長は「現在カナダ・日本路線で最多の運航数を誇るエア・カナダは、単に2国間の移動としての利用だけでなく、日本人の米国への渡航需要や、カナダからアジア地域への旅客需要などに対応し、ハブとしての日本便利用者が増えてきている。社内でも日本マーケット拡大の期待が高まる中、今までなかなか本格的な日本食が提供できていないという課題があった。そこで今回橋本シェフとの縁があり、日本食の監修という形で機内食の一新を実現した」と説明した。
※画像=写真左からワイス貴代アジア・太平洋地区統括支社長、機内食を監修した橋本昌樹氏、マーケティング・デジタル担当執行役員副社長兼アエロプラン社長のマーク・ナソー氏