ウイングトラベル
★24年のシンガポールの観光収入過去最高に

外国人訪問客数21%増の1650万人、日本は57.3万人に
シンガポール政府観光局(STB)は2024年の観光収入が1~9月の段階で前年同期比10%増となり、過去最大であった2019年の277億ドルを上回る見通しとなったと発表した。また、24年暦年の外国人訪問者数は1650万人に到達。このうち日本人訪問者数は58万3000人となり、グローバルで第10位のポジションとなった。シンガポールは年間を通じてライフスタイルイベントやコンサートを開催し、観光地としての魅力を高めたこと。そして、国際線航空ネットワークの拡大やクルーズ客船の入港増などが訪問者数の増加に寄与した格好だ。
業界全体で旅行商品や体験の刷新に注力
日本人渡航者の観光消費額、29.7%増に
STBが発表した2024年1~9月の観光収入は前年同期比10%増の224億シンガポールドル(約2兆4600億円)となった。シンガポールにおける過去最高の観光収入額は2019年の277億ドルとなっており、これを大きく上回る見通しであるとした。
観光収入の内訳については「観光・娯楽・カジノ」が25%増と最も高い伸びを示し、ついで「宿泊」が17%増となった。また「飲食」は6%増、「ショッピング」は5%増を記録した。
国・地域別で見るとでは、中国本土が35.8億シンガポールドル、ついでインドネシアが21.3億シンガポールドル、オーストラリアが14.4億ドルと続いた。
日本に関しては、7.33億シンガポールドル(約806億円)となり、前年から29.72%の増加となった。伸び率については、中国本土ととともに大きく上昇しており、観光収入の上積みをけん引する格好となった。なお、観光収入の年間値については、今年第2四半期に公表する予定だ。
24年暦年(1~12月)の訪問客数については、前年比21%増の1650万人となった。国・地域別では30日間の相互ビザ免除措置が行われた中国本土が最も多い308万人、以下インドネシア、249万人、インド120万人と続いた。日本人訪問客数は第10位となる57万3000人となった。
※写真=シンガポールの観光収入額が過去最高へ