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2025.03.13

WING

進む陸自の船舶運用、海上輸送力着々と強化

 海自第2術科学校で学ぶ整備術、隻数増加に対応

 陸上自衛隊は3月12日、自衛隊海上輸送群(仮称)の要員となる陸自隊員の教育状況を報道公開した。横須賀の海上自衛隊第2術科学校では、入校した陸自隊員が海自隊員に混じって、艦船を整備するための教育を受ける。多くの隊員が自ら志願して技能向上に勤しんでおり、今月末に新編する海上輸送群(仮称)の能力強化へ、高い意識を持って取り組む様子をうかがうことができた。
 今月末に呉地区へ新編する自衛隊海上輸送群(仮称)は、自衛隊共同の部隊として輸送艦を運用し、南西地域の島しょ部などへ迅速に人員・物資を輸送する部隊。自衛隊共同の部隊ながら、各種輸送船舶の維持・管理、運用は主に陸自が行う。海自では、乗組員や整備員の養成や、整備などで協力する。すでに自衛隊では、小型輸送船舶の「にほんばれ」、中型輸送船舶の「ようこう」を受領しているが、今後さらに運用する船舶が増えることになり、要員の増勢、能力の強化は不可欠だ。今後25年度中には、小型級2隻を取得する予定で、2027年度末までには中型級が2隻、小型級が4隻、機動舟艇が4隻となって、体制が整うことになる。

※写真=陸自隊員と海自隊員が互いに助け合いながら技能を身に付けていく

※この記事の概要
・志願して船舶の道へ、一変した自衛隊文化
 目指すは海自のセンス身に付けた陸自隊員  など