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2025.03.17

ウイングトラベル

★教育的付加価値の高い海外教育旅行造成促進へ

 観光庁「海外教育旅行シンポジウム」開催

 観光庁は3月14日、東京都内で「海外教育旅行シンポジウム」を開催した。当日は観光庁が今年度実施した「海外教育旅行プログラム付加価値向上支援事業」で開発した9つのプログラムについて、造成した旅行会社などから成果発表を行ったほか、同事業の伴走支援を行った有識者が「今後の海外教育旅行に求められること」をテーマとした討論を行った。さらに、今年は海外政府観光局の関係者を招き交流会も実施。活発な情報交換が行われたた。観光庁は教育的付加価値の高い海外教育旅行の造成を積極的に支援することで、若者の海外への関心を高め、中長期的なアウトバウンド需要拡大につなげていきたい考えだ。

 観光庁の海外教育旅行促進事業は今年で5年目  渡邉参事官「新たなつながり築き海外旅行活性化へ」

 シンポジウム冒頭では、観光庁国際観光部の渡邉敬国際関係担当参事官があいさつした。

 渡邉参事官は「日本人のアウトバウンドは、コロナ禍前の水準までには戻り切っていないが、着実に回復に向かっていると考えている。そうした中で、海外教育旅行の促進は若者の国際感覚向上の視点から重要な取り組みの1つであると位置づけている」と述べた。

 その上で「海外教育旅行プログラム付加価値向上支援事業は今年度で2度目の取り組みとなった。昨年度は9件支援を行い、そのうち5件については実現につなげることができた。今回のシンポジウムでは今年度支援した9件のプログラムを紹介するとともに、海外政府観光局との交流会も設定した。今回のイベントを通じて、新たなつながりを築いてもらい、さらなる海外旅行の活性化につなげてもらいたい」と会場の参加者に要望した。

 異文化理解や起業家精神など3テーマで開発  9つのプログラムについて旅行会社からプレゼン

 観光庁の海外教育旅行プログラム付加価値向上支援事業は、旅行会社が学校や関係事業者と連携して、学校に海外旅行に求める思いや、学習により得られる効果などを反映すべく、教育的にも付加価値の高いプログラム開発に取り組むというもの。

 今年度は「社会課題解決と起業家精神」「国際交流を通じた異文化理解」「ウェルビーイングと自己成長」と3つのカテゴリーに分けて9件のプログラムを開発した。

※写真=旅行会社などから開発プログラムのポイントについてプレゼンテーションが行われた