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GEI、エンジニアリング企業と技術パッケージ契約

GEIの木質バイオエタノール技術でプラント設計・建設
Green Earth Institute(グリーン・アース・インスティテュート:GEI)は3月18日、木質バイオマスを原料としてバイオエタノールを生産するプロセスに関する技術について、このプロセスを社会実装することを目指したエンジニアリング会社との間で、テクノロジーパッケージの提供契約を締結したことを発表した。提供先の企業は現段階で非公開だという。
航空業界ではSAF(持続可能な航空燃料)の需要が高まっているものの、その生産量は極少量。他業界でもバイオ燃料の需要は急速に高まっており、それらのバイオ燃料の原料としてバイオエタノールには高い期待が集まっている。
現在世界で使われているほとんどのバイオエタノールは、トウモロコシやサトウキビなど可食原料由来となっており、食料問題を回避するため、非可食の木質バイオマスをはじめとするリグノセルロース系のバイオマスを原料としてバイオエタノールを生産する研究が進んでいる。
ただ、木質バイオマスは、一般的なアルコール酵母はリグノセルロース系のバイオマスに含まれるヘミセルロースから得られるC5 糖をバイオエタノールにすることが難しいことに加え、バイオマスをエタノールの原料となる糖に変換するために必要な酵素のコストが高いといった課題があった。
※写真=GEIがエンジニアリング企業との間で技術パッケージ提供に関する契約を締結(提供:GEI)
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