ウイングトラベル
★2月の訪日外客数325.8万人、2月初の300万人超

春節効果でアジア圏、スキー需要で米豪が増加
日本政府観光局(JNTO)が発表した1月の訪日外客数は前年同月比16.9%増、19年同月比25.1%増の325万8100人を記録した。これは2月として過去最高であった2024年の278万8224人を大きく上回り過去最高値を更新、300万人の大台を突破した。
JNTOによると、アジアを中心とした一部市場において旧正月(春節)休暇が2月初旬まで続いたことで、旅行需要の高まりが見られたほか、1月に引き続きウィンタースポーツ需要が高まる時期であることが影響し、豪州と米国などからの旅行客が増加したことで訪日外客数増加につながったと分析している。
訪日外客数を重点市場別に見ていくと、23市場のうち香港を除く全22市場で前年同月比を上回り、19市場で2月として過去最高を記録した。またベトナムは単月過去最高を更新している。
2023年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画では3つの柱「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」が示されているが、旅行消費額・地方部宿泊数等に関する新たな政府目標が掲げられている中、今後はこれらの実現に向けて、市場動向を綿密に分析しながら、戦略的な訪日旅行プロモーションに取り組んでいく必要があるとしている。
2月の出国日本人数は118.1万人 コロナ禍前からの回復率は76.9%に
2月の出国日本人数は前年同月比20.7%増の118万1100人を記録した。2024年7月以降100万人超えで推移していた海外旅行者が1月に91万人まで減少していたが、再び単月100万人の大台を回復する格好となった。ただ、コロナ禍前の19年同月と比較すると23.1%の水準となっており、本格回復まではまだまだ道半ばの状況が続いていると言えそうだ。
※表=2月の訪日外客数と出国日本人数の動き(出典=JNTO)