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2025.03.21

WING

空港除雪省力・自動化検討、除雪車1人体制確立など議題

 段階的自動運転など議論、人手不足で除雪人員確保課題に

 国土交通省は19日、第1回「空港除雪の省力化・自動化に向けた検討委員会」を開催した。空港分野の労働力不足に対応するため、除雪作業の効率化を図るもの。会議では、現状2人体制となっている除雪車のオペレーションを1人体制に変更することや、オスロ空港の取り組みを参考にした段階的な運転の自動化などが議題に上がった。
 近年、空港分野でも労働力不足が顕著で、とくに世界でも有数の豪雪地帯である日本海側や北日本では、除雪作業の人員確保と業務の実行性が大きな問題になっている。政府は、2020年に「空港除雪の省力化・自動化に向けた実証実験検討委員会」を立ち上げ、課題解決に向けた議論を継続的に実施。これまで、運転支援ガイダンスシステムを導入したプラウ除雪車・スイーパ除雪車のワンオペ運用に向けた運用ルールの検討や、自動化技術動向の調査・開発検討を行ってきた。今後本格的な技術実装を目指す趣旨で、より実効的な議論を行うべく名前を「空港除雪の省力化・自動化に向けた検討委員会」に改め、今回第1回目を開いた。
 
※この記事の概要
・省力化北陸2空港で実証
 作業性や除雪の質はワンオペ時も維持
・自動化先行するオスロ空港調査
 障害少ないエリアから段階的・機動的に推進へ など