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第220回「日本が危ない」アメリカが日本を守る幻想を捨てろ

世界中に衝撃を与えた2月28日の米大統領ドナルド・トランプとウクライナ大統領ウォロディミル・ゼレンスキーの口論。ホワイトハウスでメディアが入った場で展開された。予定されていたウクライナの資源権益に関する協定への署名も中止となり、停戦の見通しがまったく見えなくなった。ある日本政府当局者はゼレンスキーの姿を首相石破茂に置き換えてみた。核兵器保有国であるロシアから侵略されているウクライナと、核兵器保有国であるロシア、中国、北朝鮮に囲まれている日本。非核兵器保有国の悲哀は共通している。この当局者は「日本人は今日のウクライナは明日の東アジアかもしれないとの危機感を今こそ持つべきだろう」と強調する。
真の脅威はおざなりな扱い
日本を向く多様な弾頭
令和6年版防衛白書によると、ロシア太平洋艦隊は、戦術核と通常弾頭を搭載可能な精密誘導兵器である「カリブル」巡航ミサイルを搭載する艦艇を整備中だ。2023年1月に実戦配備された極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」も「現在建造中のゴルシコフ級ミサイルフリゲートに搭載され、将来、極東に配備される可能性がある」という。
多様なミサイルを日本へ向ける中国。警戒を緩めてはならない
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