ウイングトラベル
★NAA田村社長、鉄道混雑改善スタートを歓迎

未利用スペースも調査、ホーム改善も視野に
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は3月21日の会見で、国による成田空港の施設機能強化に関する検討会が開かれ、現状でも著しい混雑が見られる鉄道アクセス改善への検討が開始したことに「改善に向けたスタートラインに付くことができた」と述べ、アクセス機能強化の取組みが本格的に始まることを喜んだ。その上で、旅客が列車を待つスペースについて「十分に使われていないスペースを検討」しているとして、中期的に見たら「ホームの改良なども検討していきたい」として、混雑改善に意欲を示した。
国の検討会は去る14日に開かれ、航空・空港関連事業者のほか、鉄道事業者を交えて行われた。鉄道の混雑改善に向けて、空港周辺の単線区間の複線化を含む検討を行っていくことになり、NAAを代表して田村社長からも課題について説明を行った。その上で、空港内の施設はNAAがイニシアティブを取って進めていくことができるが、空港外のアクセスは事業者の協力がなければ進められなかったため、国の検討会を通じて検討を進められるようになったことに期待感を示した。
※写真=会見で質問に答える田村社長