ウイングトラベル
★成田1タミで、移動型無人販売の実証実験

ロボット「PIMTO」活用し、制限エリア内で実施
成田国際空港会社(NAA)は3月17日、成田空港第1ターミナル出国後エリアで移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」を使った実証実験の実施を発表した。成田空港を出発する旅客へ提供するサービスの一環として、3月21日〜30日までの10日間、地域産品やサブカルチャーアイテムなど日本の魅力を感じられる商品の販売を行う。
これはパナソニックHDおよびマッシュアップと共同で行う実証実験で、パナソニックHDが提供するロボットを活用したピムトで、搭乗ゲート周辺を中心に場所を移動しながら商品の販売を行う。商品はNAAとマッシュアップが共同で構成し、地域産品に加えて、日本らしさを感じられるサブカルチャーアイテムも販売する。それによって訪日外国人などの旅客が空港を出発する直前に、思い出に残る購買体験を得られるようにし、旅客の満足度向上を図る。
成田空港では、アジアの拠点空港として海外102都市、国内18都市の120都市を結び、2024年には年間の外国人旅客数が開港以来最高となる2179万人に達した。今回実証実験を行う移動型無人販売サービスでは、今後も増加が見込まれる外国人旅客に向けた空港の新たなサービスとして期待される。
この実証実験で無人販売ロボットを活用することで、店舗の建築や設備工事不要で販売間口を増やせるメリットがある。商品の販売は、クレジットカードやQRコード、交通系電子マネーに対応する。移動については、自律走行やそのための事前準備など不要と判断して、ロボットに接続した有線コントローラーや遠隔地からのリモート操縦で運用する。利用する搭乗ゲートの状況により、人流が多くなる場所へと移動することで、利便性や販売量の向上を図る。
※写真=実証実験を行う移動型無人販売サービス「PIMTO(ピムト)」(提供:NAA/パナソニックHD/マッシュアップ)