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2025.04.07

WING

中谷大臣、中国無人機の領空接近増加を懸念

 行動範囲も拡大、台湾との間の空域通過

 中谷元防衛大臣は4月4日の閣議後会見で、中国による日本周辺での軍事活動が一層拡大・活発化している事例の1つに中国無人機の飛行を挙げ、2024年度にスクランブル発進を行った公表回数が23回で、推定を含めれば合計30機を確認したことを発表した。2021年度には確認数が計4機で、これを大きく上回ったかたちとなった。こうした中国の動向などは「日本と国際社会の深刻な懸念事項」であり、日本の対応として「総合的な国力と同盟国・同志国との連携により、対応すべきもの」との考えを示した。
 中谷大臣は、中国無人機の活動が広範囲に拡大していることにも言及し、例えば「2023年4月以降は、それまで見られなかった与那国島と台湾との間の通過を確認をしている」ことや、さらに「2024年度には、奄美大島沖までの飛行を3回、計4機確認した」と説明。また、中国海警船による尖閣諸島周辺領海の侵入を含めれば「力による一方的な現状変更の試みを継続・強化させているほか、台湾周辺で軍事活動を活発化させている」として警戒感を示した。

※この記事の概要
・GCAP、サウジ・印参加など明言回避  など