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京大、高温超伝導誘導同期モータの超高速始動回転安定性実証

航空機など輸送機器での実用化に道筋、運転制御法確立へ
京都大学は4月8日、中村武恒特定教授とイムラ・ジャパン(旧イムラ材料開発研究所)らの研究グループが、高温超伝導誘導同期モータの超高速始動に対する回転安定性を実証した。これまで高温超伝導モータの加減速特性はほとんど明らかにされていなかったものの、試作した20kW級モータを対象に、超短時間の高速始動特性の精密測定することに成功。最も過酷な超高速始動に対する回転安定性を世界で初めて示した。京都大学らは航空機や自動車などでの実用化に道筋を付けた成果であることを強調。今後、航空機や自動車などの具体的システムを想定した実用的な運転制御法を確立していくことを目指す方針だ。
※写真=20kW級高温超伝導誘導同期モータの外観写真(提供:京都大学)