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2025.04.11

WING

QPS研究所、小型SAR衛星の試験観測画像を公開

 軌道投入後、短期で高精細画像の撮影成功

 

 QPS研究所は4月10日、小型SAR衛星QPS-SAR9号機「スサノオ-Ⅰ」の初画像として取得した試験観測画像を公開した。QPS-SARは分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)の観測が可能。今回、軌道投入されてから1ヶ月かからず両モードでの観測に成功した。
 スサノオ-Ⅰは、QPS研究所が北部九州を中心とした全国25 社以上のパートナー企業と共に開発・製造した。米国ロケット・ラボ社のロケット「Electron」で3月15日に打ち上げ、約1時間後に予定の軌道へ投入。その約90分後には初交信に成功し、翌日の夜に収納型アンテナを展開した。
 QPS研究所の大西俊輔社長は、「今回は打上げから3週間ほどという短期間で、スポットライト観測を実施できた。これから打上げのペースをさらに加速していく」とコメントした。

 

※写真=衛星から撮影したアナハイムの画像