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KYB、住友精密から不適切な工数報告
実際とは異なる作業時間、装備庁調査へ
防衛装備庁は、防衛装備品に関わる契約について、2社から作業時間の報告が実際の時間と異なる可能性があるとの報告を受けて、臨時調査を行う計画を発表した。
報告のあった1社はKYBで、28日に作業時間を過大に計上していた可能性があるとの報告を受けたもの。もう1社は住友精密工業で、こちらも同日に作業時間を付け替えていた可能性があるため、報告を準備しているとの連絡を受けた。いずれも自発的に防衛装備庁に対して報告があった。
KYBでは、航空機および誘導武器に関する部品を防衛省へ納入しているが、主に油圧関係の装備品に関してこの度の問題があったと見られる。同社は、去年末ごろから調査を行い、過大計上の可能性あると分かった上で、防衛省側へ報告を行った。
一方の住友精密工業は、航空機の脚システム、プロペラなどの航空機部品について、防衛省と契約していて、この度の疑いは航空機部品によるもの。こちらは問題の可能性があると分かった時点で防衛省側へ連絡したため、今のところ具体的な付替えの内容は不明となっている。なお防衛装備庁では、この2社の臨時調査について、適切な対応を取っていくとしている。