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2025.04.16

ウイングトラベル

★熊本県、仏ディジョンメトロポールと観光MOU締結

 双方向交流促進へ両地域で多彩なプロモ活動展開

 

 熊本県はフランス中東部のディジョン市を中心とした23の自治体で構成されるディジョンメトロポールと観光交流促進に向けた覚書(MOU)を締結した。熊本県の観光マップのフランス語版を制作しディジョンで配布を行い、訪日インバウンド誘致を図る。一方で熊本県からディジョンへの訪問促進に向けて、同県のキャラクター「くまモン」を起用した観光プロモーションを展開する。さらに10月に熊本で開催される「ディジョン・ブルゴーニュウィーク」を双方向交流の強化月間として位置付け、両地域の観光振興に直結した活動を推進していき、さらなる交流活性化を目指す。

 

 民間レベルの交流から段階的に拡大
 農産物交流から人的交流へ進化

 

 ディジョンメトロポールはブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏に属する自治体連合。ディジョンメトロポールは、同地域圏の首府であるディジョン市を中心とした連合組織で、経済を中心にさまざまな分野で連携して取り組みを進めている。フランスの首都であるパリからは鉄道で2時間で結ばれているほか、隣国スイスのジュネーブへの円滑なアクセスが可能となっている。
 熊本県とのつながりはフランスの食品産業イノベーションクラスターである「VITAGORA」とくまもと産業支援財団が事務局を務める九州地域バイオクラスター推進協議会が2010年にパートナーシップを締結。これを契機として両地域の交流が深まっていくこととなった。
 その後2023年には熊本県とディジョンメトロポールで国際交流促進覚書を締結した。熊本県がヨーロッパの自治体と覚書を締結するのは当時初めてとなる動きであった。

 

※写真=熊本県とフランスのディジョンメトロポールが双方向交流促進で連携強化。写真中央がディジョン市のナタリー・ケンダース市長、その左隣が熊本県の竹内信義副知事。左端は熊本県のキャラクター「くまモン」