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2025.04.16

WING

海自IMED25艦艇がカンボジアのリアム基地寄港

 中国支援で基地拡張、外国艦艇として初の利用

 

 中谷元防衛大臣は4月15日の閣議後会見で、海上自衛隊の「令和6年度インド太平洋・中東方面派遣(IMED25)」で派遣中の艦艇が、カンボジアのリアム海軍基地へ寄港する予定だと説明し、同基地では改修後に外国艦艇として初めて寄港することになるとした。リアム海軍基地は中国の支援を受けて拡張工事が行われ、今月5日に完成となった。それが完成後初めて寄港するのが海自艦艇となることに「我が国とカンボジアの友好関係を象徴するようなことであり、安全保障・防衛分野における協力の進展の表れ」だとした。
 中谷大臣は、中国が海外で港湾など活動拠点を確保しようとする動きを見せていることが、近年顕著になっているとし「防衛省としては、こうした動きについて重大な関心を持って注視している」と述べた。その上で今回、海自艦艇が寄港することになり「この基地が“より開かれた港”となることに寄与する」とした。そのため、日本が目指す「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現と、ひいては日本を含む地域にとって「安定と平和の実現に重要」だと説明した。

 

※写真=拡張後のリアム海軍基地で初の外国艦艇として寄港する掃海母艦「ぶんご」(提供:海上自衛隊)

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