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2025.04.25

ウイングトラベル

★次世代ブレンデッドウィング機開発のJetZero出資

 ユナイテッド航空、最大200機の購入契約を視野

 

 ユナイテッド航空(UAL)は4月24日、ブレンデッドウィング機(BWB)の開発を手がけるスタートアップ企業のJetZeroへ出資すると発表した。今回の出資には、最大100機の確定発注と追加100機のオプション契約を締結する道筋が含まれており、2027年に予定する実機デモンストレーター初飛行を含む開発マイルストーンの達成を条件としている。
 JetZeroの革新的な「全翼機」設計は機体全体で揚力を生み出し抗力を低減することで、同サイズの既存機体と比較して旅客マイル当たりの燃料消費量を最大50%削減できる可能性がある。同技術により、UALはカーボン排出量の削減と運航コストの低減を同時に実現できると期待している。
 2023年には米空軍がJetZeroに対し2億3500万ドルの契約を締結し、フルスケールデモンストレーターの開発を加速している。JetZeroのZ4型機は250名の旅客を収容し、通常のジェット燃料で飛行する設計となっており、将来的に持続可能な航空燃料(SAF)ブレンドの使用も可能な推進システムを備えている。

 

※写真=UALがJetZeroに出資、ブレンデッドウィング機の最大200機購入を視野