記事検索はこちらで→
2019.02.01

WING

航空局、飲酒事案でANAウィングスに業務改善勧告

機長は一年間航空業務停止、副操縦士も10日間

 航空局は2月1日、ANAウィングスに対して業務改善勧告を発した。これは去る1月3日に、ANAウイングスが運航するANA501便(伊丹→宮崎)に乗務予定の機長(当時)が、乗務前のアルコール検査で陽性反応があったことから、乗員交代に伴って当該便を含む計5便に遅延が発生したことを受けたもの。さらにその後の航空局の調べで当該機長が副操縦士と口裏合わせをして隠蔽を図ろうとしたとしたことが判明。機長および副操縦士に対して、航空法に基づき、機長に対して一年間の航空業務停止を、副操縦士に対しても10日間の航空業務停止処分を言い渡した。
 この問題の発生を受けて航空局は、同社に対して事実関係の調査及び再発防止策の報告を求めるとともに、当事者からの聴取などを実施。
 その結果、機長(当時)が当該便の副操縦士と乗務前日に飲食をともにした際、乗務開始前12時間以内に飲酒した場合に乗務が禁止されていることを認識しながら、これを超えて過度な飲酒をしたことが明らかになった。さらには、機長(当時)が副操縦士に依頼し、口裏を合わせて虚偽の説明をして隠蔽を図ろうとしたことが判明したことも判明したという。