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レイセオン、SPY-6レーダーの複雑な試験完了
製造進み2020年に新イージス艦向けに出荷予定
レイセオンはこの程、AN/SPY-6(V)1防空・ミサイル防衛用レーダーの最も複雑でストレスの高い試験を完了し、要求性能を上回ったことを明らかにした。ハワイのカウアイ島にある米海軍太平洋ミサイル施設に設置した地上配置の同レーダーが、様々な標的を探知、継続追尾したもので、米海軍の最新型「アーレイ・バーク」級フライトIII型イージス駆逐艦DDG125(予定艦名「ジャックHルーカス」)に搭載のため2020年の出荷に向け製造も順調に進んでいるという。
AN/SPY-6(V)1レーダーはこれまでの試験で、在来レーダーに比べ捜索範囲を拡大し、同時に発生する複数の脅威から艦隊を守るというマルチミッションの機能を果たすこと一貫して証明して来ている。また、難易度の高い単独および複数の目標に対して、その性能を実証している。今回の試験では標的は統合防空・弾道ミサイル防衛用の目標だけでなく、航空機や人工衛星なども含まれたという。
※写真=ハワイのカウアイ島に設置されたAN/SPY-6(V)1レーダーの試作機(提供:レイセオン)