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2019.02.08

WING

JAXA/新明和、世界最高クラスの小型高効率モータ開発

質量25グラム・出力50Wで連続運転可能

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と新明和工業などが協力して、世界最高クラスの小型高効率モータの開発に成功した。このモータは、質量が25グラム、出力50Wで連続運転が可能なほか、毎分1万5000回転以上の高速回転では広範囲に亘って85%以上の効率を達成することができる。さらに、発熱が極めて少ないことも特徴だ。
 JAXAによれば、この世界トップクラスの小型高効率モータは、宇宙利用では例えば、真空状態の月表面や大気が薄い火星表面においては対流による放熱はほとんど期待できないため、高効率で発熱が少ないモータは宇宙探査用機器に搭載するモータとして大きな役割を果たすことができるだろうと予測。一方、地上においてはモータ質量が航続時間に直結するドローン、ロボットの関節、温度変化を避けたい精密計測器の駆動などの用途などを想定することができるとみている。

 

※写真=開発した小型高効率モータ〔測定装置取り付け用の冶具付き〕(提供:JAXA)