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ノースロップ・グラマン、ジョイントSTARS機30周年を祝う
米軍でも唯一の全天候戦闘管理指揮統制用航空機
ノースロップ・グラマンはこのほど、E-8C Joint STARS(Joint Surveillance Target Attack Radar Systems)の運用開始30周年を祝った。Joint STARSは今日に至るまで米国防省で唯一の全天候戦闘管理指揮統制兵器である。
グラマン社が最初のJoint STARSを受注したのは1985年だった。初号機AV-1は政府から供与されたボーイング707型民間機をプラットフォームに軍用機化し、グラマンが開発した1970年代から80年代初期のペイブ・ムーバー計画による地上異動目標識別(GMTI)の成果を取り入れてシステム統合開発した。Joint STARS初号機は1988年4月1日に初飛行している。その後、88年7月5日に開発が正式に認められ、同年12月22日には最初のJoint STARSのレーダー搭載試験飛行が行われた。
「今日までに米中央軍(CENTCOM)だけでも13万戦闘時間にわたり、指揮官に情報を供給し続けてきた。Joint STARSが米軍の意思決定における優位性を支える情報提供を行ってきたことは間違いない」とノースロップ・グラマンの軍用機システム担当責任者は述べている。
1991年のデザート・ストーム作戦では開発途上のJoint STARS機2機が作戦支援のため飛行した。1995、96年のジョイント・エンデバー作戦では量産機と試作機が混じって参加した。量産初号機の納入が1996年、最終号機16号機の納入が2005年であった。
※写真=フロリダ州メルボルンでJoint STARSの30周年を祝う空軍部隊とノースロップ・グラマン社員ら(提供:ノスロップ・グラマン)