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2019.02.12

WING

カネカ、エポキシ樹脂用改質剤生産を増強

高砂工場に約16億円投入

 カネカが、高砂工業所(所在地:兵庫県高砂市)にエポキシ樹脂用改質剤(製品名:カネエース MX:MX)生産設備を増設する。およそ16億円を投じて、生産能力を倍増する。2020年7月に稼動することを予定している。なおカネカではMXに関して、2025年の売上高として200億円を目指す方針だ。
 MXは、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に、コアシェルゴムを均一に分散させた改質剤。MXを用いることで、エポキシ樹脂が本来持つ耐熱性を損なうことなく、靭性や耐久性を高めることができる。自動車構造接着剤、風力発電の羽用接着剤、複合材料、銅張り積層板などの強化材としてグローバルに販売が拡大しており、既存設備は既にフル稼働の状況にあるとのこと。そうしたなかで今後は自動車、航空機などの軽量化や5G等の高速通信化による銅張り積層板の多層化など世界的に大きな需要の拡大が見込まれるとしている。