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統幕、尖閣付近で無人偵察機、中国機と推定
南西空の戦闘機緊急発進、無人機対象は昨年5月以来
統合幕僚監部は4月18日、尖閣諸島北約160キロの日本の防衛識別圏内で、中国のものと見られる無人航空機を10日に確認したと発表した。この無人機は中国の偵察用BZK-005と推定され、南西航空方面隊の戦闘機を緊急発進させるなど対応した。同無人機による領空侵犯はなかった。
統幕によると、無人機の飛行を確認したのは10日午後の数時間だったとのこと。無人機の飛行という特異な事例だったが、公表まで1週間以上かかった理由として、国籍や機種などを特定する検証・分析に時間を有したためだとしている。
無人機を対象とした緊急発進は、昨年5月に尖閣諸島上空で中国の小型無人機を確認して以来2回目。このたびの無人機は中国籍のものと見られるが、国籍不明の無人機を確認したのは2013(平成25)年9月9日が初めて。
※写真=航空自衛隊が撮影した中国のBZK-005と思しき機体(提供:統幕)
※図=無人機の行動概要(提供:統幕)