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DMO機能強化へ、成果主義優先で体制整備を
田端観光庁長官「役割分担など有識者と認識共有」
観光庁の田端浩長官は2月20日に行った業界紙会見で、世界水準のDMO実現に向けた検討会でDMOの機能制限を始めとして有識者からさまざまな意見が出てきていることについて触れ「検討会でさまざまな意見をもらっているが、DMO自身が地域のために活動し、成果を上げていくという点が最も重要であると考えている。この部分を中心にDMOが果たすべき役割について有識者と認識を共有化した上で、中間とりまとめを行っていきたい」という考えを示した。
観光庁では現在「世界水準のDMOのあり方に関する検討会」を立ち上げて、DMOの底上げに向けた改善の方向性や、DMO、自治体、JNTO(日本政府観光局)といった地域の観光振興に携わる組織の役割分担のイメージなどについて議論を進めている。
そうした中で田端長官は「国内各地でDMO、DMO候補法人が活動をしているが、地域の観光資源が旅行者にしっかり体験してもらえるような水準に至っているのかどうかという議論がまだまだこと足りていないといった意見や、観光資源の磨き上げより情報発信やPRばかりに力を注ぎすぎているのではないかといった指摘をもらっている」と述べた上で「今後の観光先進国を目指していく上で国内観光の受け皿として各地方のDMOは中核的な組織として大きな役割を担うことになる。それだけに機能や運営形態のあり方は非常に重要であると考えているので、しっかりと議論を進めた上で、当初のスケジュール通り3月末までに中間とりまとめを行いたい」とした。
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※写真=会見に応じる観光庁の田端浩長官