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2022.09.17

グアム政府観光局(GVB) 旅行業界の取り組み

6月「GoGo! GUAM ファムツアー」

グアム政府観光局(GVB)は、613日~16日、旅行会社、OTA、メディア対象の「GoGo! GUAM ファムツアー」を実施した。同ファムツアーは、日本グアム間の航空便就航55周年事業のひとつとして、ユナイテッド航空、日本グアム旅行協会(JGTA)が協力。約2年半ぶり開催となった。

 同ツアーでは、現地サプライヤー35社と日本から参加した旅行業界関係者約50名によるトレードショー、商談会のほか、コロナ禍の間に、改装や新規施設のオープン等が進み、受け入れ態勢が整った主要ホテルの視察、「GoGo! GUAM ファムツアー」島内観光やレセプションが組み込まれた。

グアムFAMツアー初日から地元の歓迎を受け、参加者による記念撮影(ToaTaoTasiディナーショーにて)

 

 トレードショーの冒頭、GVB局長兼CEOのカール・TC・グティエレス氏は、日本市場について「55年前の1967年にグアムに最初の日本人109名がパンアメリカン航空で訪れて以来、日本はとても需要なパートナーとして発展し続け、コロナ前の2019年には年間約70万人を迎えた。現在、日本マーケット向けのプロモーションとして“#Here We Guamキャンペーンなど、SNSを通したデジタルマーケティングを展開している。航空便の再開など、今こそ日本の旅行業界をサポートする時期と考えている。このトレードショーを通して、商品造成の活性化を願う。グアムは皆様の成功にかかっている」と、旅行会社のグアム商品造成に期待を寄せた。

グアム政府観光局 カール・T・C・ グティエレス局長

 

 続いて、在ハガッニャ日本国総領事の小林敏明氏は「この2年間は観光が経済の屋台骨となっているグアムにとっては大きな打撃であったが、現在は徐々にビジネスが戻り始めている。グアム政府観光局や観光関係者は、この2年間、グアム観光を復活させる中長期的な計画を練り上げ、日本からの旅行者を受け入れる状況を整えた。多くの日本人訪問客が訪れることを願う」と挨拶した。

 また、JGTA会長(当時)の村田悟氏は「ようやく海外旅行の復活の兆しが見え始め、お客様受け入れの準備が進み、機運が高まっている。あと数か月のうちに、ほとんどのビジネスが再開すると考えている。既にコロナ禍から立ち上がっている、あるいはアップグレードしている状況で、現地の受け入れ態勢は準備が整っている。このファムツアー参加者が帰国後、現在の状況を伝え、商品造成・販売促進を進めることが、日本のお客様をグアムへ誘致する大きな力となると確信している。復活に向けて一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。

 

トレードショーで最新の情報を入手

島内観光で島の美しさを再認識

 

 商談会では、現地観光関連業者がブースを出展、日本からの参加者へ最新情報を提供した。久々となる対面の商談会を通し、再会を懐かしむ多くの笑顔が見られた。また、各ホテルではこのコロナ禍に新規オープンや改装を進めており、商談会後は主要ホテルの視察を行い、直接参加者が確かめる機会となった。

 ファムツアーの日程中には、島内観光の機会も設け、参加者は、アプガン砦、ラッテストーン公園、スペイン広場、恋人岬などの主要観光ポイントを巡り、グアム島の歴史・文化を学び、美しい自然景観を見学。グアムの島の美しさを改めて確認する日程となった。さらに、ツアー中の各レセプションでは、メニューにチャモロフードが組み込まれ、グアム独自の食文化の魅力も体験できる場となった。

ツアー初日のトラベルトレードショー、商談会の様子
島内観光でグアムの美しさを再確認

 

 

 

7~8月 東京・大阪・名古屋・福岡でロードショー

 グアム政府観光局(GVB)は日本からの旅行需要本格回復を見据え、7月4日~6日かけて大阪、名古屋、東京、続いて8月2日に福岡の計4都市で、旅行会社向けのイベント「GoGo! Guamロードショー」を開催した。

 日本、グアム双方の水際対策緩和にあわせて、7月以降東京以外からの航空便が相次いで運航を再開する動きが出てきている中、日本からのアウトバウンド需要をいち早く取り込むために、GVB幹部を始め、現地の観光関連事業者が一体となって日本におけるグアム観光復活の機運盛り上げを狙ってさまざまな活動を展開。今回のロードショーでも旅行会社各社の関係者と積極的な商談が各所で行われ、大いに賑わったイベントとなった。

セミナーの様子(東京会場)

 

地方からグアムへのフライトが相次ぎ再開

現地から観光関連事業者が参加

 

 同イベントには、GVBのカール・TC・グティエレス局長兼CEOを始めとしたGVB幹部のほか、現地ホテルやアトラクションなど、観光関連事業者が参加した。

 セミナーでは、日本とグアムを取り巻く最新の動きを説明。加えて現地へのアクセスに関しては、7月1日から関西、8月1日から中部、8月4日から福岡からそれぞれグアムへのフライトが再開。成田からの航空便についても増便される状況となっている。

 イベント冒頭であいさつしたGVBのレジーナ・リヴァイエ・ネドリック マーケティング・マネージャー・ジャパンは「フライトが相次いで再開する今を絶好の機会と捉え、トレードショーを開催した。グアムが清潔で安全、安心、3時間半で行けるアメリカンリゾートである点を打ち出していきたい」とアピールした。

 今回のロードショーでは現在、日本マーケット向けに行われている各種施策についても紹介された。5月1日からは、日本-グアム線就航55周年を記念した「GoGo! Guam」キャンペーンがスタート。グアム現地の企業と提携して特典や割引企画を展開している。

 このほか、マーケティング面においては、(1)認知度拡大、(2)需要開発、(3)旅行会社へのセールスサポートの3点を軸に展開。関西圏と中京圏、福岡においては、フライト再開に合わせ、TVコマーシャルを実施、首都圏ではデジタル広告をメインに露出を拡大する。

 SNSを活用したデジタルマーケティングにおいては、「#HereWeGuam」を掲げ、(1)近さ、(2)アメリカ、(3)清潔、安全、安心、(4)前向きでアクティブ、の4つのグアムの特徴を前面に打ち出す。またインフルエンサーを「アンバサダー」として起用し、アンバサダーが出演する動画を現地で撮影、Z世代へ向けグアムの魅力をアピールした内容となっている。

写真左からGVB日本オフィス エグゼクティブディレクター秋葉祐輔氏、GVBマーケティング・マネージャー・ジャパン レジーナ・リヴァイエ・ネドリック氏(東京会場にて)
GVBグローバルマーケティングディレクター ネイディーン・Y・レオンゲロ氏(大阪会場)

 

ユナイテッド航空、

関西、中部、福岡の運航を再開

成田は8月から毎日3便に、

業界一丸で回復目指す

 

 日本-グアム間の航空便は、ユナイテッド航空が7月1日から関西-グアム線を週3便、8月1日から中部-グアム線を週2便、8月4日からは福岡-グアム線を週2便で再開した。また現在1日2便となっている成田-グアム線は8月1日から1日3便に拡大。日本航空も8月4日から成田-グアム線の運航を週2便で再開した。

 ロードショーのプレゼンテーションの中で、ユナイテッド航空の高橋亨日本・ミクロネシア地区営業担当支社長は、「まずは関西、中部、福岡の路線を成功させ、かつてのデイリー運航に戻していきたい。また成田-グアム線は毎日3便となるが、大きな飛行機で運航できるよう頑張っていきたい。皆さんの力をお借りしてビジネスを成功していきたい」と述べ、さらなる運航拡大へ向け意欲を見せた。

 

ユナイテッド航空 日本・ミクロネシア地区営業担当支社長 高橋亨氏(東京会場

 

福岡のロードショー参加者による記念撮影(撮影時のみマスクを外す)
久しぶりのリアル形式のイベントで記念撮影(名古屋会場/撮影時のみマスクを外す)
現地16社が参加したワークショップの様子(大阪会場)

 

東京ではGVB主催のレセプションが開催

JATA稲田部長
「海外旅行再開宣言で先見据える」

 

 7月6日の東京会場での商談会終了後にはGVB主催による「GoGo! Guamレセプションパーティー」が開催された。レセプションにはワークショップに参加した現地企業関係者や国内の旅行会社関係者が多数出席し、活発な懇談が行われた。

 レセプション冒頭にあいさつした日本旅行業協会(JATA)の稲田正彦海外旅行推進部部長は「旅行業界もここにきてようやく先の光りが見え始めた。コロナ前は日本人海外旅行マーケットは2000万人を超え、グアムにも70万人の市場があった。是非今回のイベントを契機に先を見据えた活動をしてほしい、また、JATAは7月15日に『海外旅行再開宣言』を行うことにしている。ここをきっかけに海外旅行を再開しようという流れになる。そうした中で今後のグアム販売拡大につながることを祈念したい」と述べた。

レセプションであいさつする日本旅行業協会(JATA)の稲田正彦 海外旅行推進部部長

 

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