北ポーランド「ゴシック街道」【ポーランド政府観光局】
① トルン Toruń
中世に繁栄を極めた商都 コペルニクスの生誕地 （世界遺産）
首都ワルシャワに近く、旧市街にはレンガ造りのゴシック様式の建物が数多く残る。バルト海へそそぐヴィスワ川の重要な地の利を活かし、中世は商都として繁栄を極めた。地動説を唱えたコペルニクス生誕の地としても有名。
② ヘウムノ Chełmno
チュートン騎士団の拠点 聖バレンタインゆかりの町
13世紀初頭にチュートン騎士団がこの地を拠点に活躍。第2次世界大戦の戦火を免れ、ゴシック様式の教会やルネサンス様式の市庁舎がそのまま残る（写真）。聖バレンタインの聖遺物（遺骨）が保存されており、毎年2月にはバレンタイン祭りが開催される。
③ グルジョンツ Grudziądz
城壁のように見える倉庫群が圧巻 蚤の市も人気
ゴシックレンガ造りの穀物倉庫群（写真）は、ライトアップされると堅固な城壁のように見えて圧巻。プロイセンの支配時代には、一時宮廷がここに移ったことも。小高い丘に登れば、ヴィスワ川とグルジョンツ盆地が目の前に開け、ポーランドの平坦さを体感できる。丘の上にあるチュートン騎士団の城は廃墟に。毎年6月の「グルジョンツ祭り」では、蚤の市が人気だ。
④ ゴルブ=ドブジン Golub Dobrzyń
ショパンゆかりの地が古城ホテルに
小高い丘に建つゴシックレンガの厳つい雰囲気。かつてショパンが訪れたこともある名城で、歴史的にもこの地を巡る争いが絶えなかった。現在は古城ホテルとしてリーズナブルに泊まることができる。定期的に騎士の一騎打ちや馬術などのイベントが開かれるので、事前に日程をチェックしたい。
www.zamekgolub.pl
⑤ クフィヅィン城 Zamek w Kwidzynie
かつての城が博物館に チュートン騎士団の歴史を知る
チュートン騎士団の拠点のひとつで、14～17世紀にかけて、ポメサニア司教区の中心として栄えた。20年をかけて完成した城は、現在博物館に。騎士団の歴代3名の総長の墓所をほぼ忠実に再現した展示は必見。
zamek.kwidzyn.pl
⑥ グニェフ城 Zamek Gniew
4つ星の古城ホテル 中世騎士団のパフォーマンスに興奮
ドイツ騎士団の拠点として築城。完成には40年もの年月がかかった。ゴシックの美しい城を中心に、敷地内に建つ2つの落ち着いた建物は4つ星の古城ホテルに。中世騎士の武術パフォーマンスを見学できる。
www.zamek-gniew.pl/en
⑦ マルボルク城 Zamek w Malborku 世界遺産
世界最大のゴシックレンガ造りの城 ドイツ騎士団修道会の拠点
13世紀にドイツ騎士団修道会の本拠地として築城、難攻不落の城として知られる。下城、中城、高城の三層構造の城塞は、強大な修道会国家の首府となった。内部には集中床暖房などさまざまな工夫が各所に取り入れられており、中世にこのような設備があることに驚かされる。
⑧ グダンスク Gdańsk
バルト海に面した港湾都市 北ポーランドの拠点
ハンザ同盟の一員として発展し、現在でも重要な港町。旧市街のメインストリート、ドゥーガ通りは「王の道」と呼ばれる珍しい街路型の広場で、富裕な市民や貴族が築いた瀟洒な建物が軒を連ねる。明るく開放的な港町の空気にあふれ、ポーランドを訪れるなら必ず立ち寄りたい場所のひとつだ。
画像提供：ポーランド政府観光局
ポーランド政府観光局
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