新広告キャンペーン「Beautiful Hawaiʻi」始動 「旅は、世界を美しくできる。」日本独自に展開
ハワイ州観光局（HTJ）は、ハワイの島々の特徴や本質的なハワイの魅力を伝える新広告キャンペーン「Beautiful Hawaiʻi（ビューティフルハワイ）」を 2023年6月から開始した。ハワイの自然や文化を守り、住⺠の生活と旅行者の体験をより多様で豊かなものにする「レスポンシブルツーリズム」の考え方を実践する観光局のプロモーション「マラマハワイ」の一環によるキャンペーンで、「旅は、世界を美しくできる。」というコンセプトと共に、ハワイの美しい自然や伝統文化を通して、人生を豊かにするハワイ旅の魅力を発信していく。キャンペーンの目的について、日本支局のミツエ・ヴァーレイ局長（写真）に話を伺った。
リカバリーへ向け、「分かりやすい」キャンペーン
「マラマハワイ」がベース
新広告キャンペーン「Beautiful Hawaiʻi」について、ヴァーレイ氏は、「マーケットが戻るなか、これまでの『マラマハワイ』で行ってきた啓発活動に加え、本格的なプロモーションとして、分かりやすいキャンペーンが必要だと考えた」と、実施に至る経緯について説明した。
また、キャンペーンの狙いについて、「ハワイに来てもらう、という前に、旅のすばらしさ、自分自身を高める旅の良さを訴求したもの」と説明。さらに「人と自然、人と人の関係性を良くすることで観光地の環境を改善できるということ、つまり旅は世界をより良く変えることができるということを伝えたい」と語り、「地球にやさしい旅」として以前より展開する「マラマハワイ」の傘下としてキャンペーンを実施していく考えを示した。
各島のビジュアルを用意
素材の利用も今後可能に
キャンペーンでは、オアフ島、ハワイ島、マウイ島、カウアイ島の主要４島編と、４島をまとめた総合編の５本の動画を交通広告やデジタル、SNSで露出。動画は今年５月に撮影、まずは総合編から公開、６月以降４島編の動画を順次公開していく。また新たな画像も多数用意、「アセットとして、旅行会社の方々にも広く利用できるようにしたい」と語る。
「ハワイエキスポ」4年ぶりに渋谷で開催
ハワイが「先導役」に
一方、新広告キャンペーンの発表に合わせ、観光局では B t o C イベント「HAWAIʻI EXPO 2023（ハワイエキスポ）」（開催日：5月27～28日／開催地：渋谷ヒカリエホール）を開催した。４年ぶりの開催で、２日間で1万2000人以上の来場者を集め、盛況となった。
ハワイエキスポについて、ヴァーレイ氏は「海外旅行への機運がまだまだ上がらないなか、このタイミングでハワイからパートナーの皆様と一緒に対面で最新情報を提供し、ハワイのチームの一体感を見て頂くことが大切」と述べ、開催の意義を強調。「Beautiful Hawaiʻi」と共に、ハワイが「先導役」として、海外旅行需要を盛り上げていく姿勢を見せた。
ハワイエキスポは、2015年よりスタートしたBtoCイベントで、現地からホテルやアトラクション、航空会社や旅行会社、レンタカー、物販、飲食などの企業がブースを出展。2018年は福岡、2019年は札幌で開催、その後新型コロナウイルスの影響で対面での開催を見合わせていたが、今年は４年ぶり、東京では６年ぶりに以前のスタイルでの開催となった。今年は現地企業を含め53社50ブースが出展。会場内に大型ステージを設け、ハワイアンミュージック、フラなどのパフォーマンスやトークイベントを行った。ほかにもワークショップや没入体験コーナーも提供。メディア向け内覧会の場には、開催地の渋谷区の長谷部健区長が挨拶に立ち、「ハワイエキスポの開催を機に、今後渋谷区とハワイが近づければ」と述べ、今後の関係構築へ向け、前向きな姿勢を見せた。
