記事検索はこちらで→
2024.06.03

2024年教育旅行・視察研修をケアンズで実施【クイーンズラン州①】

海外修旅や語学研修の検討校に現地視察の機会を提供

 

オーストラリアは英語圏であり親日家が多く、生活面や衛生面でも信頼できる環境が整う。治安も良好だ。加えてクイーンズランド州がある東海岸は温暖な気候にも恵まれ、日本との時差がほとんどないのも特徴だ。このような好条件が揃うクイーンズランド州では、日本からの教育旅行を積極的に受け入れており、さまざまなサポートを行っている。その一環としてクイーンズランド州政府観光局が実施しているのが現地視察旅行だ。学校関係者に、現地の受入環境や学習素材を直接確認する機会を提供し、時差の小ささや自然の豊かさを体感してもらうのが目的で、今回はケアンズシティとグレートバリアリーフ、アサートン高原を中心に視察を行った。

 クイーンズランド州政府観光局主催の「2024年オーストラリア・クイーンズランド州教育旅行・視察研修」が、学校の春休み期間を利用して3月18日から23日の6日間の日程で実施された。参加したのは高等学校13校の先生方13名で、このうち公立校が9校、私立校が4校だった。
 学習指導要領の改訂で2022年度から「総合的な探求の時間」が始まったことで、学外の社会環境のもとで行う学習にはこれまで以上に注目が集まる。海外教育旅行もそうした「総合的な探求の時間」の舞台として期待される一方で、単なる受け身の海外体験だけでは教育ニーズを満たせなくなっている。このため、語学学習や学校・生徒間交流、ホームステイ/ファームステイ、環境問題やSDGs関連の学習、多民族社会や異文化の体験、大自然の中で学ぶ生態系観察や保護プログラムへの参加など、多様な学習機会を提供できる訪問先を探す動きが強まっている。

 そうした状況を反映して、多くの学習機会を用意できるクイーンズランド州への関心は高まっている。今回、海外修学旅行や語学研修旅行の実施を予定し、訪問先としてオーストラリアやクイーンズランド州を検討している学校関係者を対象に参加者を募集した。関心の高さを反映して定員を上回る応募があったが、その中から参加者を北海道、埼玉、神奈川、静岡、大阪、岡山、広島、鳥取、鹿児島などから参加する1 3校・13名に絞って視察研修を実施した。
 今回の視察研修は、ジェットスター航空で成田や関空から7時間~7時間半ほどのフライトで直行できるケアンズを中心としたプログラムが組まれ、ジェットスター航空とケアンズ観光局が協力した。 

 視察研修の内容は大きく分けて「世界自然遺産の熱帯雨林及びグレートバリアリーフでの自然体験」、「現地学校及び語学学校の視察」、「ファームステイ及びホームビジット体験」の3要素で構成した現地4 泊のプログラムだった。

 

2024年オーストラリア教育旅行視察研修

SCHEDULE

 

←前のページ「ゴールドコースト」

 

次のページ「クイーンズラン州②」→