アトランティック・カナダのユネスコ登録サイトを巡る
② ランス・オ・メドー国定史跡(ニューファンドランド&ラブラドール州)
コロンブスが新大陸を発見するより500年以上も前の10~11世紀頃、北欧のバイキングたちが大西洋を渡ってこの地を訪れ、形成した集落の遺跡。周辺には当時の住居や船などを復元している施設があるので、当時のバイキングたちの技術や文化、生活を知ることができる。
www.newfoundlandlabrador.com/destinations/lanse-aux-meadows
③ グロス・モーン国立公園(ニューファンドランド&ラブラドール州)
高いところで700mを超える断崖絶壁とフィヨルドが連なる景観は、大昔にこの地を覆った氷河によって形成された。また赤茶けた巨大な台地「テーブルランド」は、地中にあるマントルが地表に飛び出したもの。まさに地球の太古の歴史をそのままに残す圧倒的な絶景が広がっている。
④ ディスカバリー世界ジオパーク
(ニューファンドランド&ラブラドール州)
州の東部ボナビスタ半島の印象的な海岸線が特徴。太古の地殻変動を感じさせる洞窟やアーチ、海食柱など、ダイナミックで多彩な海岸地形が迫るハイキングコースが整備されている。遠くグリーンランドからやってきた氷山を間近で見ることもでき、地球のリアルな姿を「発見できる」場所だ。
⑦ ファンディエコパーク(ニューブランズウィック州)
ファンディ湾は干潮差15mで世界最大級。ホープウェル・ロックス(写真)では、干潮時には海底(海辺)を歩き、満潮時は同じ場所をカヤックで行くことができる。干潮時の海辺でのディナーは忘れられない思い出に。ホエールウォッチングやトレッキングなどのアクティビティも充実している。
⑧ ジョギンズ化石断崖(ノバスコシア州)
約3億年以上も前の石炭紀の化石がファンディ湾沿いの断崖絶壁に眠っている。15km以上にもわたる海岸を歩きながら、専門家によるガイド付きツアーで巨大なシダ植物や昆虫、恐竜の祖先の化石を探し、当時の様子を想像しながら、太古の地球の歴史を感じてみたい。
⑩ ストーンハンマー世界ジオパーク(ニューブランズウィック州)
約10億年前の地質が今に残り、数多くの化石が発見されている。リバーシング・フォールズの潮の満ち引きによる逆流現象も見どころ。先住民の拠点でもあり、訪問者はトレイルを巡ることで、この地の奥深い歴史と自然に触れ、豊富な教育プログラムを通じて知識を深めることができる。
⑪ グラン・プレの景観(ノバスコシア州)
17世紀、フランスから移住したアカディア人による干拓地。その後イギリス系移民らに引き継がれ、現在は豊かな農地やワイナリーが広がる。ワイナリーやファーマーズマーケット、地産地消のレストランを訪ねるグルメ体験や、のどかな田園風景をサイクリングで爽快に走り抜けるのがおすすめ。
⑫ ルーネンバーグ旧市街(ノバスコシア州)
イギリス植民地時代の整然とした町割に18~19世紀のカラフルでかわいらしい木造建築が建ち並ぶフォトジェニックな港町。教会や小さなショップ、博物館を巡りながら当時の雰囲気を感じたり、レストランで地元の新鮮なシーフードを味わったり、時間がゆっくりと流れる町を満喫したい。