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2024.10.28

中部ポーランドで色鮮やかな伝統行事と文化を体験する【ポーランド政府観光局】

01 スピチミェシュ

ナポレオンを歓迎するために敷き詰められた
美しい花道がフォトジェニック!

 ウッチの郊外にある小さな村。ポーランドの聖体節を祝う伝統行事の中で最もユニークで、ぜひ足を運んでみたいのが「スピチミェシュの花の道」だ。
 元はこの地にナポレオン率いるフランス軍が進軍するという噂を聞きつけた村人がナポレオンを歓迎するために総出で花の道を作ったのがはじまり。結局、ナポレオンは訪れなかったが、やがて聖体節を祝うための花の道となった。
 花の道は、聖体節の日の午前中から昼頃にかけて飾り付けが行われ、17時に聖体行進の列が教会から出て花の道の上を歩いていく。そのため、花の道の見学は13~16時頃がベスト。

アクセス:ウニェユフから3キロ。タクシーか徒歩、レンタサイクルで利用。聖体節は混み合うので、徒歩で来る人が多い

 

 

02 ウニェユフ

温泉保養地でリラックス!古城ホテルの滞在も

 温泉保養地として知られる人口3000人ほどの町。テルマと呼ばれる温泉プールや温泉を利用した機能障害改善のための治療施設が充実している。レンガ造りの古城ホテル(写真)も併設しているので、滞在もおすすめ。温泉の熱は、住宅の暖房にも利用されている。ワルシャワから車で約2時間とアクセスが良いため、家族連れにも人気があるリゾート地だ。

 

アクセス:ウッチからバスで1時間半

 

 

03 ウッチ

繊維産業で栄えた芸術文化都市、イベントが充実

 ポーランド第3の都市で、19~20世紀初頭に繊維産業で繁栄し、当時最先端のアール・ヌーヴォー様式で建てられた経営者たちの絢爛豪華な大邸宅が今に残っている。かつての工場や倉庫、集合住宅は、ショッピングセンターやホテル、レストランやギャラリーなどに生まれ変わり、ポーランドでも最新トレンドを発信する町として注目を集めている。

この地で活躍したユダヤ系ポズナンスキ家の邸宅。「ポズナンスキ宮殿」と呼ばれ、フレンチ・ルネサンス様式の外観に、内部はネオ・バロック様式やアール・ヌーヴォー様式のデザインを取り入れている

 

 また、芸術文化都市として、年2回の「ポーランド・ファッション・ウイーク」や、ウッチの文化を形成したポーランド、ロシア、ドイツ、ユダヤの4つの文化をはじめ、多様な文化を体験できる「ウッチ多文化フェスティバル」(2024年は10月上旬開催)など、イベントが充実。

パブリックアートも至るところに

 

 他にも、ポーランド唯一の国立映画大学であるウッチ映画大学は、アンジェイ・ワイダやロマン・ポランスキなど、世界的に著名なポーランド出身の映画監督を輩出。映画博物館もあるので、映画ファンなら訪れたいスポットだ。

©Kaczmarkiewicz_Kozłowski プロジェクション・マッピングが幻想的な光景を作り出す光と音の祭典「ライト・ムーブ・フェスティバル」(毎年9月下旬)も人気

 

アクセス:ウォヴィチから鉄道で約1時間15分、ワルシャワから鉄道で約1時間20~40分、バスで約2時間

 

 

04 ウォヴィチ

カラフルなポーランド・フォークロアの町

 鮮やかな色彩が印象的なポーランドのフォークロア(民俗芸術)の町。聖体節を祝うパレードでは、カラフルでかわいらしい伝統衣装を身にまとった地元の人達が厳かに行進し、華やかな装飾が施された町を練り歩く。
 植物などをモチーフとした可愛らしい刺繍や切り絵も要チェック。繊細で細やかなデザインは、すべてハンドメイド。刺繍を施した民族衣装を身にまとった人形などもポーランドならではのおみやげとして最適。地元なら比較的安価で手に入る。

アクセス:ワルシャワから鉄道で約50分

 

 

05 ワルシャワ

 ポーランドの首都として、日本からの直行便が飛び、ポーランドの旅の拠点となるだけでなく、第二次世界大戦後の攻撃で破壊された街並みを忠実に再現したことで世界遺産に指定された歴史地区(写真)をはじめ、音楽家ショパンゆかりの地が数多く点在するなど、見どころが充実。

 

 

旅のヒント

 

 ウォヴィチとスピチミェシュの聖体節を両方ともツアーに入れる場合、ウォヴィチの聖体行進は午前中に行われるため、ウォヴィチには9時半までに到着するのがベスト。その後、教会でのミサ終了後に聖体行進がスタートする。正午前にはウォヴィチを出て、ウニェユフへ移動し、ウニェユフで昼食後に、スピチミェシュに向かうのがおすすめだ。

17時に聖体行進がスタート(スピチミェシュ)

 

 

写真提供:ポーランド政府観光局

 

 

 

 

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