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2024.10.29

美味しいヨーロッパ Gastronomy Journey ①

ポルトガル、フランス、モナコ、スペイン

 

©CDuarte Algarve Promotion Bureau

 

 イワシの炭火焼は、ポルトガル全土で一般的なメニューであり、ポルトガル人のソウルフードの一つである。特にリスボンでは、6月13日(12日が前夜祭)に開催される聖アントニオ祭で食される伝統的な料理として知られている。
 6月はイワシ漁が解禁となり、旬の時期であるため、この祭りは別名「イワシ祭り」とも呼ばれ、リスボンの町中はイワシのモチーフで溢れる。庶民的なレストランやビーチテラスでは、イワシの炭火焼が味わえる。イワシに粗塩を振って炭火で焼き、ポルトガル産オリーブオイルを垂らせばできあがり。こふき芋が添えられることが多く、日本人には懐かしい味として人気が高い。
www.visitportugal.com/ja/node/196876

 

©Tom Fournié

 

 ブレス鶏は、赤いトサカ、白い羽、青い脚というフランス国旗に似た特徴を持ち、フランスを代表する高級食材である。1957年には原産地呼称制度(AOC)が制定され、厳しい条件のもとで育てられている。この鶏は脂肪が多く、皮が繊細で美味とされ、美食家たちに絶大な人気を誇る。また、毎年12月には「ブレス栄光の3日間」というオークションが開催され、この地の鶏の出来を評価するイベントとして知られている。ブール・カン・ブレスには、フランス人が最も好きな建物のひとつとして知られるブルー王立修道院があり、観光地としても人気が高い。パリからブール・カン・ブレスまで鉄道で約2時間半。
www.bourgenbressedestinations.fr

 

 モナコのナショナルデーには、ラ・コンダミーヌ区の市場で地元の特産物が並び、試食が楽しめる。特に注目なのが、地元の人々が大鍋で手間をかけて作るタラのシチュー、ストックフィッシュ・ア・ラ・モネガスクだ。このシチューは、干し鱈をオリーブオイル、玉ねぎ、ニンニク、黒オリーブ、ハーブ(ローズマリーとセイボリー)、白ワインと煮込んだ料理で、ぜひ一度味わってみたい。
 ラ・コンダミーヌ区は、豪華なクルーザーが停泊する湾岸地区で、美しい海の景色が広がる。古くからモナコ公国の一部として、重要な交易と経済活動の中心地として栄えた歴史があり、市場だけでなく、モナコの歴史や文化を感じられるグレース・ケリー広場、美しいヨットが並ぶエルキュール港が大きな見どころだ。monacotabi.jp

 

©Turespana

 

 ホテルの朝食やバルでのおつまみ、レストランでの前菜など、さまざまなシーンで味わえる。現在、欧州からの肉製品の持ち込みが禁止されているため、スペインを訪れた際にはぜひ味わいたい。サラマンカ県ギフエロ、ウエルバ県ハブーゴ、コルドバ県ロス・ペドロチェス、バダホス県デヘサ・デ・エクストレマドゥーラの4つの原産地呼称があり、それぞれの地域では製造過程の見学や試食ができる。またバダホス県のモネステリオでは、生ハム博物館があるほか、9月7日に「生ハムの日」が開催され、試食やカッティングコンテストなどのイベントが楽しめる。
www.spain.info/ja/karendaa/monesuterio-namahamu-hi

 

 

 

 

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